ベトナム ハノイ訪問(2019年10月15日~19日)
発達障害児者への支援に関する国際研究ネットワークを広げることを目的として、心の発達支援研究実践センターの教員3名がベトナムのハノイを訪問しました。センターとしての訪問は、2018年11月と2019年3月に続き、3回目となります。
今回の訪問の目的の一つは、国立精神衛生研究所(National Institute of Mental Health; NIMH,バクマイ病院とハノイ医科大学精神科から構成)の設立50周年を記念して開催された国際学会に参加することでした。児童青年精神医学の分科会において、名古屋大学からは日本における発達障害の疫学、発達障害児の早期発見と支援のしくみ、そして発達障害児のQOLに関する3題の発表を行いました。同分科会では、ベトナムをはじめとした海外における障害児支援の現状を把握することもできました。
学会参加の他には、労働傷病兵社会問題省と国立特別教育センターを訪問し、発達障害児支援の現状や今後の課題などを共有しました。また、ハノイ医科大学精神科が連携している省立バクニン精神病院、および同大学と病院がフィールド研究を実施している小学校を訪問し、現在の研究内容を伺いました。ハノイ医科大学精神科と研究ミーティングでは、発達障害児の早期発見と支援に関する共同研究の方向性に関して、議論を進めることができました。
今後は引き続き、上記の機関との関係を深めながら、共同支援研究の計画を具体化していく予定です。
国立精神衛生研究所50周年 国際学会での発表
国際学会参加者
労働傷病兵社会問題省にて
国立特別教育センターにて
省立バクニン精神病院の訪問
バクニン省の小学校訪問
ハノイ医科大学 研究ミーティング